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おもにだめなもうそう
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生で見てきたから死にそう。
ユリとシカ様お似合いだと思う。
ユリとユナちゃんお似合いだと思う。
ユリとパニお似合いだと思う。
ユリとマンネお似合いだと思う。

てことで、放置してたが、つづく。

     『永遠の前の日』


「帰るの?」
「あっ、うん。ユリは?」
「あー、帰るけど用事ある。」
「僕も。」

ユリが部屋に入ると既に着替え終わったテヨンがいた
この前からユリと一緒に帰ることが少なくなった
それが不満ということは全くなくて
理由がなんとなく分かるから何も言わずにいた

「じゃあ、明日。」
「うん、明日。」

そう挨拶をすると走って出て行くテヨンの姿を見送った

テヨンもユリと似た様なことを思っていたが
聞かずにいることがあった
まるで何も無かった様にしている彼に聞いたところで
“特には”と答えられるだろうと思ったからだ

「お待たせ…」

もはや、彼女に告白した場所は
二人が待ち合わせをする場所になっていた
いつもティファニーが待ってくれて
そこに走ってやってくるのがテヨンだった

独占欲とも少し違うが
それに似た感情がテヨンの中にはあった

「お疲れ様。毎日大変だね。」
「うん、でも好きなことだからね。」
「偉いなー、さっすが。」
「へへへ。」

ティファニーが手を伸ばして頭を撫でると
くすぐったそうにテヨンは笑った
少しずつだけど、急速に
距離が縮まっていくのが分かるのが
こんなにも嬉しいものだとは知らなかった

「アイス、食べて帰ろうか?」
「今日も?」
「うん。」

何かおかしなことを言っただろうか?
と、彼が首を傾げるのを見てティファニーは笑った
遠くから見つめていたヒーローが
今、目の前にいて一緒に笑っている
夢の様なことが起こっている
それを受け止めるより先ず
嬉しくて舞い上がってしまいそうだった

「もしかして、嫌い?」
「うぅん」
「良かった。」

ホッと胸を撫で下ろす様に笑うのを見て
一緒に目を細めて笑うことができている
一つずつだけど彼のことを知ることができている
些細なことだけれど、それを噛み締める

「じゃ、行こう。」
「うん。」

頷くと手を差し伸べられる
それは幻かと思うけれど確かにそこにあって
ドキっとするけれど、嬉しくて
ティファニーはその手を離さない様に
しっかりと握り返した

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