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おもにだめなもうそう
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眠かったり、疲れたり、頑張ってます。

うーん。まぁ、りしゃみや書きかけがたまるたまる。
でも、まぁ頑張るよ。先ずは実験。その次に萌え。

今日も更新。頑張る。ストックも底をつくぐらい頑張る。

ではでは。

     『永遠の前の日』

ベッドの上に寝転びながら
ジェシカはユリの背中を眺めていた
試合中とは全くの別人みたいに思えていたが
本当は何も知らないことに気付いていた

「ねぇ…」
「んー?」
「寝ないの?眠いって言ってたじゃん。」
「眠いけど、やることあるから。」

一度も彼女を見ず、机に向かっている
さっきから一生懸命に何かを眺めている

「何してるの?」
「今日のデータ見てるの。」
「でも、優勝したんでしょ。もう試合ないんじゃないの?」
「いまのリーグが終わっても次があるでしょ。」
「そうなんだ。」

いままで、こんな人見たことがない
と、ジェシカは思った
真面目でマイペース、掴みどころがない
だから。少しだけ気になる
少しだけ、興味を持ってしまう

「ねぇ。」
「あっ、電気消そうか?」
「違う。一個聞いていい?」
「別に構わないけど。」
「一目惚れって信じる?」

決して、好きだとは言い切れない
ただ、どうやって説明して良いか分からない
そんな気持ちがジェシカの中にはあった

パタンとノートを閉じると
優しく笑いながらユリはジェシカを見た

「どうだろう?あるんじゃないかな、一目惚れ。」
「そっか。」
「もしかして、テヨン?」
「えっ、何で?」
「テヨン、モテるんだよ凄く。」

ユリはまるで自分のことを誇るかの様に話した
宝物を自慢する子どもみたいに
目をキラキラと輝かせていて
ジェシカは笑い出してしまった

「違うよ…何で、自分のことって思わないの?」
「へっ?」
「君、面白いね。」
「そう?つまらないって言われるよ。」
「そんなことないよ。」

自信無さげに鼻を掻くユリを見て
少なからず、私はユリの方が好きだ
と思わず言いそうになったところで飲み込んだ

「終わり?」
「何が?」
「質問。それが聞きたかったの?」
「うん。」

コクリと頷くと、立ち上がって近付いてくるユリを見つめた
試合中の彼には確かに一目惚れをしたかもしれない
でも、その彼と、この彼
どっちが気になるかと聞かれたら
即答で後者と考えた

「電気、消すよ。」
「寝るの?どこで?」
「床。他にどこがあるの?」
「隣、来てよ。」
「…」
「隣にいて欲しいの。」

ジェシカは短い時間しかユリと一緒にいないが
一つだけ確実に分かったことがあった
ユリが凄く気が弱く、そして優しいと言うことだった
それを利用すると言うわけではないが
少し、我が儘を言ってみたくなった

「良いよ。」
「女の子の隣に寝るの、初めて?」
「…いや。好きでもない子の隣に寝るのは初めてだけど。」
「そうなんだ。」

表情を崩さないでユリは答えた
つまらない、そう思うけれど
そういう人なんだろうと納得できた

隣に入ってくるまでずっとユリの顔を見つめたけれど
ずっと優しそうな表情だった

「ねぇ…」

隣に寝たユリを呼んで自分の方を向かせる
ジッと見つめると、やっぱり優しそうな目で見つめ返す
何を考えているか全く分からない
だけど、それがジェシカには心地良かった

しっかりと彼女を見ているユリに
ジェシカは吸い付けられる様にキスをした

「こういうのは初めて?」
「…好きでもない子とするのは。」
「そっか。眠いでしょ?寝ようか。」
「うん寝よう。」

まるで何事も無かったかの様に布団をかぶると、
ジェシカは隣のユリに聞こえない様に
クスクスと笑ってしまった


まぁ、つづくよダラダラさんだら。

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